アプリ市場は日々拡大しており、効果的なASO対策をしないとダウンロード数を増やすのは難しいです。ASO対策においては、効果的なキーワード選定が重要になります。本記事では、ダウンロード数を伸ばすためのASO対策手順を解説します。有効なASO対策の知識をつけ、アプリのダウンロード数を伸ばしましょう。
キーワードを調査して優先順位をつける
キーワード調査は、アプリ普及を成功させるために不可欠なステップです。
キーワード候補をリストアップ
まず、150〜200個のキーワード候補をリストアップすることが重要です。これによって、潜在的な有望なキーワードを見逃すことなく、適切な選択が可能となります。
関連性を考慮して候補を絞る
次に、キーワード候補を絞り込む際にはいくつかの指標を考慮する必要があります。関連性は最優先事項であり、アプリとの関連性が高いキーワードを選ぶことが重要です。
関連性スコアを確認することで、アプリとキーワードの関連性を数値化し、ランキング向上につながるキーワードを見極めることができます。
検索ボリュームをチェック
また、検索ボリュームも重要な指標です。関連性の高いキーワードであっても、実際に検索される頻度が低ければ効果が薄いです。
したがって、検索ボリュームを確認し、実際にストアで検索される可能性の高いキーワードを優先する必要があります。
ランクイン難易度を考慮
さらに、ランクイン難易度も考慮すべき要素です。競争率が高いキーワードはランクインが難しく、そのためランクインできるチャンスが低くなります。
そのため、検索ボリュームが高く、かつ競争率がそこまで高くないキーワードを狙うことが重要です。
関連性・検索ボリューム・ランクイン難易度を総合的に判断
自社ブランドに関連したキーワードや、検索ボリュームが高く競争率が低いキーワードを選ぶことで、アプリのダウンロード数の向上につなげることができます。
キーワード選定の際には、これらの指標をしっかりと考慮して、最適なキーワードを選定しましょう。
メタデータにキーワードを追加する
キーワードを選定し、関連性が高く競争率が低いものに絞り込んだら、次はそれらをメタデータに追加する作業に取り掛かります。
ただし、キーワードの追加場所には重みが異なりますので、その位置を意識することが極めて重要です。
アプリ名に優先度の高いキーワードを含める
まず、アプリ名に含まれるキーワードは、App StoreとGoogle Playの両方のランキングアルゴリズムにおいてもっとも重視される要素です。
このため、アプリ名にはトラフィックやコンバージョンへの影響が最も高くなります。アプリ名には、可視性を向上させるために優先度の高いキーワードを含めることが重要です。
App StoreとGoogle Playで説明文の重要性が異なる
詳細な説明文に含まれるキーワードも重要ですが、その重要性はApp StoreとGoogle Playで異なります。
App Storeでは詳細な説明文に含まれるキーワードは考慮されないものの、Google Playでは重要な要素となります。特に、Androidアプリの詳細な説明文では、最初の数行に主要なキーワードを含めることが可視性を最大限に高めるためのポイントです。
トラフィックとコンバージョンの両方を考慮する
メタデータを作成する際には、トラフィックとコンバージョンの両方をバランス良く考慮することが重要です。アプリ名はランキングアルゴリズムに最も大きな影響を与えるだけでなく、アプリページ上で最も目を引く箇所でもあります。
そのため「どんなアプリなのか」が一目で伝わるようなキーワードを選ぶことも重要です。
iOSのキーワードフィールドに入れるキーワードは、直接ユーザーからは見えませんので、コンバージョンには直接的な影響を与えません。
したがって、ここでは主にトラフィックを上げることを考慮してキーワードを選択します。
キーワードの効果分析をする
キーワード最適化は、一度行ったら終わりではありません。むしろ、継続的にメタデータを更新し、効果を分析して改善するプロセスが必要です。
メタデータの更新ごとに効果を測定
メタデータを更新したら、その効果を見極めるために効果測定を行いましょう。ただし、キーワードの効果がストアのアルゴリズムに反映され、ランキングに定着するまでには時間がかかることを覚えておく必要があります。
一般的には、更新してから最低でも3〜4週間は手を加えずに放置することが推奨されます。
App StoreとGoogle Playでランキングの出方に差異がある
App StoreとGoogle Playでは、ランキングアルゴリズムが異なるため、結果の出方にも差異があります。App Storeでは、メタデータが更新されると即座にアルゴリズムに反映されるため、アプリが数秒でランク圏外からランクインすることもあります。
しかし、更新してから1週間は、ランキングが安定せず試用期間として考慮する必要があります。そのため、数週間は様子を見ることが重要です。
一方、Google Playでは、変更点がアルゴリズムに検知されるまでに時間がかかるため、すぐには効果が反映されません。アルゴリズムへの反映までの時間差を考慮して、効果測定を行う際には十分な期間を確保することが重要です。
まとめ
アプリのダウンロード数を増やすためのキーワード設定手順は、効果的なASO対策を行うための必須ステップです。キーワード調査からメタデータの最適化、そして効果の分析まで、綿密なプロセスを踏むことでダウンロード数の増加につながります。
関連性、検索ボリューム、ランクイン難易度などの要素を考慮し、最適なキーワードを選定し、メタデータに効果的に配置することが重要です。そして、効果測定を通じて、App StoreとGoogle Playでのランキングに適切に対応することが成功の鍵です。