ASO対策とは?
アプリのダウンロード数を獲得するためには、ASO対策が必須であるということ自体は知っている方も多いかもしれませんが、じつはASO対策がなにかを詳しく知らない方もいるのではないでしょうか。そんな方のために、ここではASO対策の基本としてその目的や必要性などについて詳しくご紹介します。
ASO対策の目的
ASOは「App Store Optimization」の略で、日本語では「アプリストア最適化」といいます。そしてASO対策は、App StoreやGoogle Play Storeといったアプリストア上で自社アプリのインストールを促したり興味関心を高めたりするために行う対策のことです。
主な対策としては、アプリを検索した際に上位に表示させ露出を増やすことです。WEBサイトで検索したときに上位に表示させるためのSEO対策というものがありますが、そのアプリストア版と捉えていただくといいでしょう。
そしてその目的はアプリの視認性向上とユーザーの獲得、そして広告費の削減です。まず上位に表示させると露出量が増えるため、多くの方に知ってもらえるきっかけになります。目に留まる機会が増えると自然流入により多くのユーザーを獲得できるので、それがアプリの販売実績や認知度に繋がります。
そして認知度が高まると、購買意欲の高いユーザーを多く獲得することができます。単純に目に留まったからというのではなく、自分で情報を収集して利用するかどうかを判断しダウンロードするため、他社のアプリに乗り換えすることが少なくなります。そういったユーザーはリピート率や購入単価が高く、安定した売上に繋がることもあるでしょう。
さらにASO対策を行うことで、広告費削減を実現できる可能性もあります。アプリの認知度が高まると掲載していた広告へのクリック率が高まり、最低限の広告費でダウンロードを増やすことができるからです。必要以上に広告費を投入することがなくなると、ほかのプロジェクトに予算を回す余裕も生まれて企業にとっては大きなメリットとなるはずです。
ASO対策の必要性
ASO対策の目的についてはご紹介しましたが、本当にASO対策が必要なのかと疑問に感じている方もいるのではないでしょうか。結論からいえば、アプリのダウンロード数を増やすためには、ASO対策は必要不可欠です。
現在全世界では200万以上のアプリが提供されており、ダウンロード数は1,940億件を超えるといわれています。そしてアプリ市場は今後も競争が激化されることが見込まれており、そのなかで自社のアプリに注目してもらうのは非常に難しいこととなってきています。
もしASO対策を行わなければ競合他社のアプリに埋もれてユーザーに認知してもらえず、ダウンロード数が延びることもありません。費用や時間をかけて開発したアプリが注目されず、利用されないという事態は企業が避けたいことでもあるのではないでしょうか。
だからこそASO対策を行い、アプリストアでの検索で上位に表示させ注目される機会を増やすことが重要なポイントとなります。Appleの公式情報では、AppStoreでアプリ検索を利用するユーザーが70%に及ぶとされており、さらに検索後にアプリを直接ダウンロードするユーザーは65%にものぼるそうです。
つまりASO対策を行うことでアプリを直接知ってもらえる可能性が高くなり、ユーザーの獲得に大きな影響を及ぼすのです。逆にASO対策を一切行わないと、検索で獲得できるはずのユーザーを逃しまうことになるので、やはりアプリを販売している企業にとってASO対策は必須であるといえます。
ASO対策の方法やポイント
ASO対策にはさまざまな方法があり、それを知っておくことが最適なASO対策会社を選ぶことに繋がります。ここではASO対策の方法をご紹介するほか、ASO対策を成功させるポイントも解説していくので、これからASO対策を行う方はぜひチェックしてみてください。
ASO対策の方法
実際にASO対策をするといっても、具体的になにをすればいいかわからないという方も少なくないはずです。まずASO対策で目指すことは、すでにご紹介しているとおり「アプリストアでの上位掲載」、さらに「アプリ詳細ページからのダウンロード率向上」です。
アプリストアでの上位掲載をするためには、アプリのタイトルや説明文が大きく影響します。そのため「キーワード選定と配置」と「タイトルの最適化」が重要なポイントとなります。
キーワードの選定ではアプリのタイトル名や説明文に入れ込むキーワードを選定します。また検索しやすくユーザーが興味を持ちやすくするためには、選定したキーワードをタイトルに入れる必要があるため、あまり長い文章は利用できません。
最適なキーワードを選定したら、タイトルと説明文に入れます。重要なキーワードは複数回盛り込むことで、よりアプリとの関連性が高いキーワードだと認識されて検索した際に上位に表示させやすくなります。
そして、アプリ詳細ページからのダウンロード率向上のためには「魅力的な説明文」「スクリーンショット」「アイコン」が重要なポイントです。上位に表示させることができても、説明文がわかりにくく不安になるようなものであればダウンロード率アップを達成することができません。
ユーザーがアプリをダウンロードするうえで感じやすい不安や疑問を解消できるようなわかりやすく伝わりやすい内容を意識して、説明文を作成していきましょう。そのアプリを使うことでどのような体験ができるのか、どのような悩みを解決できるのかを明確に提示するとより魅力的になります。
またアプリのアイコンやスクリーンショットの画像も、ダウンロード率に関わる大切な部分です。アイコンはタイトル同様にアプリのイメージや内容に合うものを、スクリーンショットは視覚的にアプリの概要を伝えられるものを選びましょう。可能であれば動画も活用すると、より魅力や概要が伝わりやすくなります。
ASO対策を成功させるポイント
ASO対策のやり方をご紹介しましたが、それを成功させるためにはいくつか抑えておきたいポイントがあります。
キーワード
重要なキーワード選定については、Google社の「キーワードプランナー」、AppAnnie社が提供する「ASO Keyword Explorer」などを活用し、アプリを上位に表示できそうなキーワードを選びましょう。
ただしあまりにも多くのアプリで使われているようなキーワードは競争が激しいため、できれば避けたほうがよさそうです。たとえば「ダイエット」「食事」などの単語は多くのアプリがキーワード登録しているので注意が必要です。
そしてキーワードとともに検索されやすいサジェストもしっかりと対策することで、より上位に表示させやすくなります。たとえば「ゲーム 対戦」の場合、キーワードは「ゲーム」、サジェストは「対戦」となります。サジェストはキーワードと親和性の高い単語を選ぶことが重要で、あまりに関連のない単語を登録しても意味がありません。
タイトル・説明文
またアプリのタイトルは文字数制限があり、App StoreとGoogle Playのどちらも30文字以内と設定されています。長過ぎるアプリタイトルは画面から見切れてしまうことがあるので、より短くわかりやすいタイトルを意識し、とくに重要なキーワードは左端に寄せるのがおすすめです。
紹介文はアプリの特徴や魅力をユーザーに伝えながらも、検索で上位に表示させるためのキーワードをうまく盛り込むことがポイントです。またAppStoreの場合はアプリのプロモーション用テキストの説明が上位に表示されますが、これには170文字という文字数制限があるので期間限定のお知らせや近日公開予定の機能などを掲載するといいでしょう。
レビュー
そしてアプリのダウンロード数に大きく影響するポイントとして、レビューがあります。レビューが低いアプリは検索されてもダウンロードされないことがApptentive社が実施した調査でわかっており、評価3では半数のユーザーが、評価1や2のアプリはほとんどのユーザーがダウンロードしないという結果になっています。そのため肯定的なレビューだけでなく、否定的なレビューにもしっかりと対応してユーザーの信頼感を得られるようにしましょう。
ASO対策を外注するメリット・デメリット
ASO対策は自分で行うこともできますが、専門の会社に外注することで得られるメリットがたくさんあります。ここではそんな外注のメリットと、依頼する前に知っておきたいデメリットについても見ていきましょう。
ASO対策を外注するメリット
ASO対策を外注することには、大きく分けて3つのメリットがあります。
短期間での認知度アップ
ASO対策会社ではASO対策に関する豊富な経験やノウハウを保持しています。キーワード選定のコツや魅力的な説明文、スクリーンショットの作成などの方法も熟知しているので、短期間でアプリの認知度アップを実現してくれるでしょう。
とくにASO対策について未経験であったり知識が少ない方が行う場合、効果的なキーワードや検索の傾向などを調べることからスタートしなければならないので、短期間での認知度アップは難しい場合があります。ASO対策のやり方はわかっていても効果的に行うためには相応の知識が必要であるため、それを持っているASO対策会社に依頼すれば安心です。
自社リソースの削減
ご紹介しているようにASO対策にはさまざまな工程が必要であり、それには多くの時間や費用などの自社リソースを割くことになります。社内に専門的な部署があれば問題ありませんが、そうでない場合は本来の業務のほかにASO対策を行わなければならなくなるので、スタッフの負担も大きくなってしまうでしょう。
その点ASO対策会社に外注すれば、すべての対策を任せることができるので、自社で行うことは最低限になりASO対策へのリソースを削減できるようになります。すると本来のアプリ開発やバージョンアップなどに集中することができ、より高いレベルのアプリを提供できることにも繋がります。
安定した集客を実現
ASO対策会社に依頼して視認性を高めると、不特定多数の方に情報を発信できるようになるので、低コストで顧客ロイヤリティの高いユーザーを獲得できることにもなります。広告費削減にも繋がるので経費や売上面で大きなメリットを感じることができるでしょう。
またASO対策会社では運用後に競合他社や市場分析に基づいたASO対策も行っているので、アプリのリリース時だけでなく中長期的に安定した集客を見込めます。長い目で見ても、ASO対策は自社で行うより専門会社に任せるのがおすすめだといえます。
ASO対策を外注するデメリット
続いてASO対策を外注するメリットを2つご紹介します。
費用がかかる
外注するということはもちろんその分の費用が発生することになります。金銭面での負担をできるだけ減らしたいという場合は、依頼することがデメリットになってしまこともあるので注意が必要です。ただし自社リソースなどを踏まえて考えてみると、外注して費用を支払ったほうがコストパフォーマンスがいい場合もあるので、そのあたりを見極めることが大切です。
また金額だけを見て依頼先を選ぶのはやめておきましょう。そのような会社は実績やノウハウがなく、費用を支払っても最適な対策を行ってくれない可能性があります。安くても効果がなければ意味がなく、無駄に出費だけが増えてしまうことになるので注意してください。
自社のペースでASO対策ができない
外注先の会社の対応が遅すぎたり早すぎたりすることで、自社のペースに合わずストレスを感じる可能性があるのもデメリットだといえます。すぐに対応してもらいたいことがあるのになかなかレスポンスをくれない、自社内で検討が必要な部分なのに判断を急かされるなどのことがあると、うまく噛み合わずASO対策自体も失敗に終わってしまうかもしれません。
これを防ぐためにはASO対策会社と事前にしっかりと打ち合わせを行い、お互いのペース感や求めている対応などをすり合わせることが大切です。また打ち合わせなどを大切にしているASO対策会社を選ぶことが重要となります。
ASO対策会社を選ぶときのポイントは?アンケートで調査!
アプリのダウンロード数を増やしたい場合、方法はさまざまなものがありますが、おすすめはASO対策をすることです。しかしそうはいっても、自分でASO対策をするには限界があるので悩んでいるという人は多いことでしょう。
そういった悩みを持っている人は、ぜひASO対策会社を利用してみてください。ASO対策会社なら、自分では難しいようなASO対策のための施策をたくさん行ってくれます。
今回は、そんなASO対策会社を選ぶときのポイントについてアンケートで調査をしました。ASO対策会社の利用を考えているなら要チェックです。
「ASO対策会社を選ぶ際どのような点を重視しますか?(複数回答可)」という質問をしたところ、結果は以下のようになりました。
第1位は「費用」で27%でした。ASO対策会社と一口にいってもさまざまな会社が存在し、それぞれ料金にはかなり違いがあるので、選ぶのならリーズナブルな料金でサービスを提供している会社を選ぶのがやはりおすすめです。
第2位は「サービス内容」で23%でした。ASO対策会社は基本的にアプリのダウンロード獲得に至るまでの対策をしてくれますが、中には獲得後の継続利用についてのサービスを提供している会社もあるので、選ぶ際はどのようなサービスがあるのかを詳しく確認するようにしましょう。
第3位は「実績」で22%でした。どれだけ確かな実績を持っているのかという部分も、ASO対策会社を選ぶときにはよい参考材料になります。豊富な実績がある会社であれば、期待以上の効果が上がることも見込めるでしょう。
第4位は「サポート体制」で20%でした。どの程度しっかりしたサポートをしてもらえるのかもチェックすることを忘れてはいけません。部分的ではなくトータルサポートをしてくれる会社のほうが、よい結果につながる可能性が高いことをぜひ覚えておいてください。
第5位は「担当者の人柄や相性」で8%でした。どれだけサービス内容がよくても、よい担当者と巡り合えなければそのサービスの本来のよさが発揮されなくなってしまうおそれもあるので、担当者の人柄などをよく見ておくことも非常に大切になります。
アンケートの結果は以上です。この後は、アンケートの結果を踏まえてさらにしっかりとASO対策会社の選び方について解説していきます。
ASO対策会社の選び方
アプリのダウンロード数を増やしたい企業が増えていることから、ASO対策会社の需要も高まっています。そしてそれに伴い、ASO対策に対応している会社も増えているため、どこに依頼するべきか悩んでいる方もいるでしょう。ここでは依頼してから後悔しないようにするためにチェックしておきたい、ASO対策会社の選び方をご紹介します。
実績
ASO対策会社を選ぶ際は、まず実績をチェックしましょう。実績がほとんどない会社に任せてしまうと、ノウハウをあまり持ち合わせておらず最適な対策を行ってくれない可能性があります。実績はどのようなアプリのASO対策を行ったのかはもちろん、アプリダウンロードの平均増加率や、実際に利用した企業に向けたアンケートなどを参考にしてみてください。
多くのASO対策会社では公式サイトにどのような実績があるのかを掲載しているので、気になる会社があればチェックしてみるといいでしょう。とくに自社アプリと似ているアプリを販売している企業を担当していると、より安心して任せることができそうです。
また口コミが掲載されていれば、そちらもチェックして実際にどのような対応をしてもらったのか、どの程度の成果が出たのかを見ると信頼度の高い会社であるかどうか判断できるはずです。ぜひ大手企業やアプリのダウンロード数が延びている企業を担当したASO対策会社を選び、満足できるASO対策をしてもらいましょう。
サービス内容
実績のある会社であることが確認できたら、続いてサービス内容もチェックしてください。単純にASO対策を行うだけではなく、トータル的なサポートをしてくれるASO対策なら、中長期的な効果も期待できます。
たとえばキーワード選出やキーワードを用いたテキストの作成だけではなく、魅力的でわかりやすいスクリーンショットや動画の作成などクリエイティブ面でも任せられると安心です。さらにASOだけでなくアプリマーケティング全体に精通している会社であれば、アプリ開発におけるさまざまな場面で相談したりアドバイスを受けたりすることができ、より質の高いアプリ開発に繋がる可能性もあるでしょう。
具体的なサービス内容は各社の公式サイトをチェックするか、実際にお問合せするのがおすすめです。依頼するアプリによって必要なサービスも変わってくるので、直接相談してどのようなサービスを提案するのかを確かめてみると自社に適した会社かどうかを判断することができるはずです。
サポート体制
ASO対策会社選びの際には、そのサポート体制も確かめておきたい部分です。アプリのリリース時のキーワード設定やテキスト作成だけではなく、リリース後の市場の変化を取り入れた対策なども行ってくれると、より質の高い顧客の獲得にも繋がります。
また今後海外展開を考えている場合は、海外への実績やサポートがあるASO対策を選びましょう。依頼する方によって求めているものは異なるので、マニュアルに沿った対応でなく予算や希望に合わせて最適な提案を行ってくれる会社がおすすめです。
それは単なるアウトソースではなく、信頼できるパートナーとして付き合っていけるASO対策会社ということにもなります。しっかりとアプリに込められた思いや開発している企業のコンセプトなどを理解したうえでサポートしてくれる会社なら、長く安心して任せることができるでしょう。
最適なASO対策会社を選び、アプリDL数増加を目指そう!
アプリのダウンロード数を増やすために必要なASO対策ですが、その専門的な知識やテクニックを持つASO対策会社に依頼するのがおすすめです。そして最適なサービスやサポートを提供してくれるASO対策会社に依頼し、早期にダウンロード数を伸ばしましょう。
そして最適なASO対策会社を見つけるためには、気になる会社に資料請求やASO無料診断を依頼してみてください。信頼できるASO対策会社に出会うことができれば、アプリを大ヒットさせることができるかもしれません。